山形県大石田町は5日、同町議会議員らが県外出張のために積み立てた「議会研修積立金」から93万円を不正に流用したとして、50歳代の男性職員を同日付で懲戒免職処分とした。
同町総務課によると、職員は議会事務局にいた昨年5月から今年3月、計5回にわたって積立金を管理する口座から無断で現金を引き出した。職員は通帳を1人で管理しており、町の調べに「ローン返済に使った」などと話しているという。
職員は4月、他部署に異動となり、後任の職員が通帳の履歴を金融機関に問い合わせて発覚した。職員は町議らの出張に合わせ、現金を工面して口座に戻すなどしており、結果としてすべて返還しているという。