戦国武将、真田昌幸と幸村父子ゆかりの地、九度山町恒例の「紀州九度山真田まつり」のメーンイベント、武者行列が8日、行われた。NHK大河ドラマ「真田丸」で昌幸役を演じる俳優、草刈正雄さん(63)も、赤いオープンカーで武者行列に合流、見物客らの歓声を浴びた。
武者行列では、朱色の甲冑「赤備え」を身に着けて馬に乗った昌幸、幸村、その子大助の真田三代と、真田十勇士、鉄砲隊、やり隊など総勢約200人が約2・5キロをパレードした。草刈さんは途中の南海電鉄九度山駅前から加わり、沿道を埋めた見物客に手を振った。
町によると、7、8の2日間の祭りで計約5万人の人出となり、前年(約3万5千人)を大幅に上回った。
町では事前に混雑を予想し、公共交通機関の利用を呼びかけたほか、警備員ら約80人を動員。町に隣接する橋本市高野口町のJR高野口駅前から会場までの無料シャトルバスを運行させるなどしたが、乗車待ちの長い列ができるなどした。
岡本章町長は「町がパンクするのではないかと、心配していたが、大きなトラブルがなくてよかった。大河ドラマでは夏から秋にかけて九度山が登場すると思うので、町としても新たなイベントを用意して観光客をお待ちしたい」と話している