与謝野晶子「白桜忌」の29日と前日に堺で催し
村上潤治
2016年5月22日03時00分
堺で生まれた日本を代表する歌人・与謝野晶子(1878~1942)の命日「白桜忌(はくおうき)」の29日と前日の28日、晶子をしのぶフォーラムや除幕式など多彩な行事が堺市である。晶子が詠んだ歌は代表的な恋の歌だけでなく、女性の自立や反戦など現代に通じるテーマも多い。多くの人に魅力に触れてもらうのが狙い。
近代詩歌の黄金期を支えた歌人の晶子と若山牧水(1885~1928)をテーマにした「晶子フォーラム 現代(いま)に語りかける晶子の世界」は28日、ホテルサンルート堺で。晶子の母校・泉陽高校の音楽部生徒らが2人の詩歌を合唱し、若山牧水記念文学館長の講演もある。先着50人。参加費500円。事前の申し込みが必要。申込先はさかい利晶の杜(072・260・4386)。
29日は午前9時半から、開口(あぐち)神社で市内26基目となる晶子の歌碑の建立除幕式がある。神社は晶子の生家の和菓子店「駿河屋」のすぐそばにあり、晶子が幼い頃に遊んだ。問い合わせは堺観光ボランティア協会(072・233・0531)。近くの堺山之口商店街では午前10時から、旅好きの晶子が訪れた徳島県鳴門市のワカメなど、晶子の歌碑が残っている全国各地の物産品を販売する。