性暴力被害者の支援考えよう
2014年04月27日
◇29日 阿倍野区民センター/救援センター先駆けの地・大阪で
性暴力被害を受けた女性らへの支援について考える全国研修会が29日、大阪市阿倍野区の区民センターで開かれる。大阪は医療機関や民間団体が一体となって総合的に被害者を支える施設が全国で初めてできた場所。主催者は広く市民に問題意識を共有してもらおうと、参加者を募っている。
性暴力被害の支援を巡っては、負担軽減のため、医療面のケアや弁護士やカウンセラーへの橋渡し、本人の希望に応じた警察への届け出などを1か所で受け付ける「ワンストップセンター」の開設が全国で広がる。
先駆けは、2010年に松原市の阪南中央病院にできた「性暴力救援センター・大阪」(通称SACHICO)。12年には内閣府が開設・運営の手引を作成し、同センターは現在、愛知や東京など約10か所に上る。昨年9月には、全国のセンターや準備団体による「性暴力救援センター全国連絡会」も設置された。
同研修会は連絡会の主催。午前10時半から神戸大医学部付属病院の田中究・精神科神経科医師が「暴力によるマインドコントロール」と題して講演し、性暴力や女性への家庭内暴力(DV)が心身に与える影響について話す。
午後1時半からは、シンポジウム「性虐待被害当事者にとって必要な性暴力救援センターとは」。SACHICOの加藤治子代表、児童精神科医の岡本正子さん、日本子ども家庭総合研究所の山本恒雄部長の3人が、被害者の実態や求められる支援のあり方、センターの課題などを話し合う。
参加費3000円。問い合わせ、参加申し込みは平日に、連絡会事務局(06・6634・1199)へ。
2014年04月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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