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東日本大震災で流されたバイクがカナダで見つかったが…元持ち主の言葉に心が震える
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2011年3月11日、福島県・宮城県を中心に日本列島を襲った東日本大震災。1万5,894人もの人が命を落とし、12万世帯以上が津波によって全壊しました。 宮城県在住の横山育生さんも、甚大な被害に見舞われたひとり。 当時、横山さんはハーレーダビッドソンの「ナイトトレイン」をいうバイクを、コンテナの中で所有していました。 しかし、津波がそのコンテナを、丸ごと流していったのです…。 時は経ち、津波発生から1年後のこと。 なんと、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のグレアム島にて、横山さんのバイクが発見されたのです。 その距離は、なんと約6,000km。 発見者はカナダ人のピーター・マークさん。バイクは半分砂に埋もれ、ダメージを負っていました。 ナンバープレートから、おそらく津波で流されてきたのではないか…と思ったマークさんが、ローカルテレビ局に連絡。横山さんが持ち主であることが判明したのです! ハーレーダビッドソン社は、さっそく横山さんに連絡を取りました。
「あなたのバイクがカナダで発見されました。修理してお送りします」
そう親切に申し出てくれたハーレーダビッドソン社。 しかし、横山さんの答えは・・・
「とてもありがたいお話ですが、お断りします。私の周りの人たちも東日本大震災と津波で、多くの大切な物や人を失いました。私だけがこのような恩恵にあずかるわけにはいきません」
横山さん自身、バイクだけではなく、大切な家族をも津波によって失ったそうです。そんな途方もない痛みが、横山さんを次の言葉へと駆り立てました。
「ミルウォーキーのハーレーダビッドソンミュージアムに展示し、津波の犠牲者に捧げてもらえないでしょうか」
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東日本大震災で流されたバイクがカナダで見つかったが…元持ち主の言葉に心が震える
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