【関西の議論】世界遺産「落選」は当然 文化庁が激怒した羽曳野市の大失態…パートナーの堺市も大迷惑
世界文化遺産の国内候補に選ばれず、厳しい表情で報道陣の取材に応じる堺市の竹山修身市長(右から2人目)ら=堺市役所
7月25日に開かれた国の文化審議会で、平成30年の世界文化遺産登録を目指す国内候補が「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本両県)に選ばれた。堺市などが猛プッシュしていた「百舌鳥(もず)・古市古墳群」は選から漏れた。実は、直前に羽曳野市が文化庁に無断で国史跡の土地に砕石を敷きつめる工事を行う騒ぎを起こしていた。同市は「認識が甘かった」と釈明したが、文化庁などは「きちんと勉強してほしい」と怒り心頭。関係者の間では「これだけ自治体間の温度差があれば、選ばれなかったのも当然だ」との声も挙がっている。
「申請内容と違う」府職員が偶然発見
問題が発覚したのは今年2月下旬。文化財保護を担当する府教委(現・府教育庁)の職員らが偶然、応神天皇陵古墳の西側に隣接する空き地を通りかかった際に「許可申請の内容と違う」と疑問に思ったことがきっかけになった。問題の土地には、約4700平方メートルに砕石が敷きつめられていた。
この空き地は市有地で、古墳のすぐ近くに位置することから国史跡に含まれている。文化財保護法では国史跡の開発は制限されており、事前に所管の文化庁から許可を受ける必要がある。
羽曳野市は当初、「天皇陵と一緒に花のある風景を楽しんでもらおう」と空き地を花畑として整備することを計画。「花畑整備のために土を埋める」という開発許可を府教委を通じて今年1月、文化庁の許可を得ていた。
だが、2月上旬から始まった工事では、道路整備で使う砕石を敷いたうえで真砂土をかぶせることにしていた。だが、市は工事内容を変更したことについて文化庁などへの許可を届け出ていなかった。
「1日だけなら…」と無断工事
市の説明によると、4月に世界文化遺産登録に向けたPR活動の一環として、この空き地を使った野外イベントを開催することを計画。その際にステージイベントも行うことから、「土では地盤が安定せず、雨が降ったときには足もとがぬかるむ可能性がある」との声が挙がり、工事内容を変更することにしたという。
文化庁などは、市に現状復旧を要請し、市はすぐに砕石の撤去工事を始めて、3月18日に元に戻した。だが、一連の事業費は撤去費用も含めて総額約1090万円もかかっており、「しなくてもいい工事」のために市民の血税が使われた形になった。
この問題をめぐっては、羽曳野市の高崎政勝教育長らが文化庁まで足を運んで事情説明に行ったが、同庁担当者から直接、注意を受けたという。
市の担当者は「1日だけのイベントだったので、文化庁などに断らなくても工事ができると思っていた。認識が甘かった」と陳謝したが、文化庁や府教委側はカンカン。府教育庁の担当者は「文化財保護を指導する立場にある行政が、どうしてこのようなことをするのか。きちんと勉強してほしい」とあきれかえっていた。
ある関係者は、百舌鳥・古市古墳群が国内推薦を得られなかったことについて、「今回の騒ぎが、直接的な影響を与えたわけではないが、国内推薦を決める課程で大きなダメージになったことは否定できない」と指摘している。
堺市と他市の「温度差」
古墳群をめぐっては平成23年、大阪府と堺、藤井寺、羽曳野の各市が「登録推進本部会議」を立ち上げて、世界遺産登録を目指してさまざまな活動を展開している。しかし、25年、27年と国内推薦は獲得できなかった。
このため、今年1月からは古墳周辺で新たな建築物を建設する際には高さに規制をかけ、外観を派手な色にしてはいけないなどと取り決め、各市で古墳群保護に動きだした。その一方で、文化審議会の審議対象になるように働きかけていたが、今年も“三度目の正直”はならなかった。
事情を知る関係者は「堺市と羽曳野市の間で、世界文化遺産登録に向けた熱意に差がある」と指摘する。
実際に、堺市は登録推進本部会議で作ったのぼり以外に古墳群の世界遺産登録をPRするオリジナルのぼり100本を作成。市役所周辺に立てるなどして、市民らに国内推薦獲得の機運を盛り上げようとしていた。これに対して、羽曳野と藤井寺両市は「以前は作ったこともありましたが、古くなったのでもう表には出していません」(両市担当者)としている。
両市には世界遺産登録を応援する個人、企業、団体などで構成する「もずふる応援隊」があるが、「メンバーは頑張っているが、市民の間から熱意が伝わってこない」との指摘もある。
世界遺産登録は夢のまた夢となってしまったが、羽曳野市の北川嗣雄市長は「今後も『百舌鳥・古市古墳群』が持つ素晴らしい価値を力強く発信し、登録のための課題解決、準備作業に取り組み、早期の登録を実現させたい」とコメントしている。
以上引用
さて、世界遺産登録できなかった中でのこの記事…(; ̄O ̄)
3回失敗した言い訳にしか聞こえないと感じるのは私だけ?
もともと、無理のある三大墳墓のひとつを世界遺産登録しようというところから始まったこの間の取り組み。
三大墳墓というのが原点。
後付けで、古墳の意味合いとか、いろんな位置付けが、つけられたわけで、(−_−;)
仁徳天皇稜だけじゃ無理というので古墳群。
さらに、同じような年代にある古墳群として古市古墳群というのが出てきたわけである。
さらに、近畿で世界遺産がない大阪府という環境で、また、位置付けされて、どんどん、わけがわからなくなってきたわけである。
原点に返ればなかなか、位置付けが、困難であり、発想が安易。
ただただ、流れの成り行きでなった古墳。
ただ、デカイから、観光の目玉になるというだけじゃないのかな?
先般、無駄なものとして、古墳の世界遺産とテレビでも問題になっているレベル。
ということで、成功しない言い訳としてリークされた話題じゃないのかなと。
この記事でメリット受けるのは堺市。
もともと大阪府は、積極的ではないし、堺市の市長記者会見でもその点は指摘されている。
まあ、ゲスの勘ぐりとしてリークしたのは、堺市サイドかなと?
失敗した理由付けのアリバイ工作?
まあ、堺市の世界遺産関係の部署?
さて、さて、
こんな記事がリークされるくらいだから、結果としては、さらに温度差だけじゃなく、亀裂も生まれたんじゃないのかなと。
さらに、ドツボに向かう世界遺産登録(−_−;)
大丈夫か?
堺市?
ガイダンス施設も始まることだし、
もう、引き返せないんだから…(; ̄O ̄)
もともと、世界遺産登録に無理があったのに、引き返す勇気もなく、とことんいかないと走り出したら止まらない行政の特性でドツボにまた、ハマるんだろうなぁ…!(◎_◎;)
進路修正しないと世界遺産だけでなく、未来に禍根を残すことになるんだろうなぁ。
さて、さて、