堺市、百舌鳥古墳群ガイダンス施設 年度内実施設計着手
堺市は、百舌鳥古墳群を広く国内外に情報発信するため、仁徳天皇陵古墳の西側に位置する旧大阪女子大学跡地に「(仮称)百舌鳥古墳群ガイダンス施設」の整備を計画しており、11月頃に同施設建設工事基本設計を完了させ、今年度内に実施設計に着手する。実施設計は17年度も引続き実施し、18年度から建設工事に着手し、19年度末の完成をめざしている。
ガイダンス施設の整備は、市民や来訪者に百舌鳥古墳群の歴史的意義や価値を理解させ、古墳群の保護意識を醸成し、古墳群を堺の魅力として広く国内外に情報発信するガイダンス施設が必要とし、仁徳天皇陵古墳に隣接する旧大阪女子大学跡地を10・12年に大阪府から取得し、同地を活用して百舌鳥古墳群についての『学び』、『交流』、『周遊』を目的に整備する。ガイダンス施設基本計画では、世界遺産―百舌鳥古墳群に出会う『古代日本・百舌鳥野への招待』をコンセプトに体験機能・交流機能・周遊支援機能及び仁徳天皇陵古墳を体感する景観形成を基本方針としている。また、周辺都市機能の連携と役割分担として、JR百舌鳥駅前に観光案内・飲食・物販等の便益機能を集約、堺市博物館と役割分担し、さかい利晶の杜への周辺案内を行い、堺環濠としへの回遊性の向上を図る。
計画地は、堺区大仙町2―1の敷地面積約5・3haとし、ガイダンス施設ゾーン〈世界遺産に対する学び、市民や来訪者の交流、古墳群周遊の起点ゾーン〉と駐車場・広場ゾーン〈同施設及び大仙公園利用者の駐車場と緑地空間ゾーン〉の2つのゾーンに分け、ガイダンス施設ゾーンを先行して整備する。駐車場・広場ゾーンは府道深井畑山宿院線からの進入路の整備後に着手する予定。ガイダンス施設は約4000㎡(公開エリア2600㎡、非公開エリア1400㎡)の規模で整備し、公開エリアは▽共用ゾーン(エントランス、トイレ、通路、階段、ロビー等)900㎡▽体験ゾーン(視聴覚室、体験展示コーナー、展望ラウンジ、展望デッキ)1050㎡▽交流ゾーン(交流センター、団体用多目的室、会議スペース)600㎡▽周遊支援ゾーン(情報コーナー)50㎡。非公開エリアは管理事務所ゾーン(管理事務室、ユネスコ「アジア太平洋無形文化遺産研究センター」)450㎡とバックヤード950㎡となる。設計は乃村工藝社が担当。概算整備費は約39億円(建築費約20億円、外構費約12億円、展示費7億円)とし、建築費は他事例をもとに算出、展示費は展示内容で大きく変化することから、展示設計の中で検討していく考え。整備後の管理運営は指定管理者制度の導入を基本とし、入館料金は無料とする。
以上引用
指定管理か…(; ̄O ̄)
また、転けそうな予感…(−_−;)