南極の棚氷、割れ目が急拡大 消滅の危機も
南極半島のラーセン棚氷の割れ目。赤は今年3月までの割れ目、黄色は8月までに延びた部分(英南極調査チーム提供)
【ワシントン共同】南極半島の東側にあるラーセン棚氷にできた割れ目が過去半年で急速に拡大していると、英南極調査チームが4日までに発表した。近い将来、先端部がちぎれて海に流出する恐れがあり、棚氷全体の消滅を早めかねないと懸念している。
チームによると、割れ目は南から棚氷をえぐるように北へ延びる。1980年代以降に亀裂ができ、2011~15年に約30キロ延びて合計100キロ余りになり、今年3~8月には約半年で22キロ長くなった。14年に8カ月で20キロ延びたが、今回はそれを上回る速いペース。幅は3月までは200メートルだったが、8月には350メートルに拡大。
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