札幌市教委 ずさんすぎる石綿放置
北海道新聞社
健康に有害なアスベスト(石綿)を含む断熱材を使った学校施設について、札幌市教委が国の指示に従わず、点検を怠っていたことが明らかになった。
耐火性や断熱性に優れ、建材に広く使われたアスベストは、発がん性があるとして、2006年に製造、使用が全面禁止された。
学校で使われていた断熱材は、空気中への飛散が懸念される吹きつけアスベストではなく、内部にアスベストが含まれる疑いがあるものだという。
それでも、多くの子供たちが通う学校で、わずかでも吸い込む可能性を放置していた市教委の怠慢は許されるものではない。
市は全ての公共施設について、飛散の恐れがある場合は早急に改修する必要がある。
札幌市では今月、区民センターなどで、アスベストを含む断熱材が煙突内部に落下していたことが分かった。
これを受けて各学校施設を調べたところ、小中10校の給食調理用ボイラーの煙突などからも、断熱材の落下が確認されたという。
アスベストを含む断熱材は、14年から規制対象となった。そのため文部科学省は、これまでに2回、全国の学校施設に点検を指示してきた。
ところが、市教委は06年の独自調査後、点検していないにもかかわらず、いずれも「問題なし」と文科省に報告していた。
各校から問題があるとの連絡がなかったため、過去の調査結果をそのまま報告したという。
子供の安全と健康を第一に考えなければならない市教委が、このようなずさんな対応をしていたことには驚くばかりだ。
法律上は、建材内部のアスベストについて定期的に点検を行う義務はない。
だが、建材の剥離部分から、飛散した可能性はないのだろうか。
アスベストによる肺がんや中皮腫は、長い潜伏期間を経て発症することがある。
学校施設でアスベストが飛散していたかどうかを調べる大気中濃度の測定結果は、まだ出ていない。子供や保護者らの不安と不信は簡単には拭い去れまい。
国内では、高度経済成長期に建てられた建物が一斉に更新時期を迎えている。アスベストを使った建物も少なくないだろう。
札幌だけの問題とせず、道内の各自治体も改めて調査、点検した上で、適正な施設管理に努めるよう望みたい。
以上引用
堺市は大丈夫なんだろうか・・・
まず文科省から出されている通達??が確実に実行されているか??
アスベストの有無は別として・・・
まずそこからだろうと思う・・。
O157の時もちゃんと通達が実施されていれば防げたのではないかと言われている。
福泉中も通達が無視されていたことが原因??
さて、どうなんでしょうか??