戦時中の防火水槽で育つ「エキん魚」飼いませんか 阪堺電車住吉公園駅
路面電車の阪堺電気軌道は、来年1月末に閉鎖される住吉公園駅(大阪市住吉区)のホームにある防火水槽に住み着き、最大約20センチにまで育った金魚約20匹の飼い主を探している。同社は「小中学校など教育に役立つ施設などに引き取ってもらえれば」としている。
金魚が泳ぐのは、ホームにある幅約1メートル、高さ、奥行き各80センチの防火水槽。先の大戦中、空襲に備えて作られたといい、亀裂を修復したあとが所々に残る。
近くにある住吉大社の夏祭りの出店などで金魚すくいをした人が、自宅に持ち帰れない金魚を水槽に放したことがきっかけとみられ、昭和50年代にはすでに数十匹が泳いでいたという。
同駅では、駅員が自腹で餌を購入し、業務の合間に餌やりや水槽の清掃などの世話をしてきた。防火水槽は安住の地だったらしく、10~20センチほどにすくすくと育った金魚も。世代交代を繰り返し、現在は約20匹が悠々と泳いでいる。
しかし、来年1月末で上町線住吉-住吉公園間(約200メートル)が廃線になるのに伴い、住吉公園駅の閉鎖も決定。引き取り手を探すことになった。
同社営業課長の向山敏成さん(51)は「長年、利用者を和ませてくれ、駅員にとっても愛着が深い。安心して任せられる飼い主が見つかれば」と話している。
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