世界遺産、菅氏に選定要請 松井知事
毎日新聞 2017年1月7日 大阪朝刊
仁徳天皇陵
仁徳天皇陵
菅義偉官房長官は6日、首相官邸で大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)と会談した。松井氏が「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(堺市など)を世界文化遺産の国内候補に選ぶよう要請し、菅氏は「インバウンド(訪日外国人)の拡大を含め、大阪にも世界遺産があった方がいい」と述べ、前向きな姿勢を示した。
同古墳群は、世界最大級の墳墓、大仙陵古…
大阪の古墳群「世界遺産候補に今年こそ」 知事ら要望
池尻和生、村上潤治2017年1月6日22時15分
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拡大する松野博一文部科学相(左から2番目)に要望する松井一郎知事ら=6日、東京・霞が関の文科省
松野博一文部科学相(左から2番目)に要望する松井一郎知事ら=6日、東京・霞が関の文科省
文科大臣に要望後、報道陣の取材に答える松井一郎知事(中央)ら=東京・霞が関の文科省
大阪府の松井一郎知事は6日、首相官邸で菅義偉官房長官と面会し、2019年の世界文化遺産登録を目指す国内候補として百舌鳥(もず)・古市古墳群を推薦するよう要望した。同古墳群は13年から3度落選しており、今年が4度目の挑戦。松井知事は「今年こそは推薦していただけると思う」と強い期待感を示した。
官邸には、松井知事や地元の竹山修身・堺市長、羽曳野、藤井寺両市長らが訪問。松野博一文部科学相らとも面会し、古墳群の価値などを訴える要望書を手渡した。松井知事によると、菅官房長官は前向きに検討する考えを示したといい、記者団に「文化的にも科学技術的にも認めてもらえる資料を用意している」と強調した。竹山市長は「非常に(地元の)機運が高まっていることもアピールしたい」と話した。
世界文化遺産の国内推薦は、地元などが3月末までに推薦書原案を提出。国が7月ごろに1カ所に決める見通しだ。(池尻和生、村上潤治)
世界文化遺産へ国推薦要望…文科相らに知事、堺市長ら
2017年01月07日
◇百舌鳥・古市古墳群
松野文科相(中央)に要望書を手渡す松井知事(右)、竹山・堺市長(左)ら(文部科学省で)
松野文科相(中央)に要望書を手渡す松井知事(右)、竹山・堺市長(左)ら(文部科学省で)
百舌鳥もず・古市古墳群(堺市、羽曳野市、藤井寺市)の世界文化遺産登録を目指し、松井知事と竹山修身・堺市長らが6日、東京・霞が関で松野文部科学相と会談し、同古墳群を、登録に向けた国内推薦候補に選ぶよう要望した。
松井氏は会談で、「文化的にも学術的にも認めてもらえる資料を用意している。ぜひ推薦してほしい」と要請。松野氏は「文化審議会の調査などに耐えうる形を作ってほしい。その作業にできる限り協力する」と応じた。
これに先立ち、松井、竹山両氏らは菅官房長官にも要望した。会談は報道陣には非公開だったが、松井氏によると、菅氏は「さらなるインバウンド(訪日外国人)拡大のため、大阪にも世界遺産があった方がいい」と理解を示したという。
松井、竹山両氏は終了後、そろって記者団の取材に応じた。両氏は今秋の堺市長選を巡って、さや当てを続けているが、この日はいったん矛を収め、「府と3市が一致団結して歩み出した」(竹山氏)と連携をアピールした。
世界文化遺産に登録されるには、国から国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)へ推薦書を提出する必要があり、各候補地は今年3月末までに推薦書の原案を国に提出する。同古墳群は4度目の挑戦で、国は今年7月頃に1か所に絞り込む見通し。ほかに「北海道・北東北の縄文遺跡群」と「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」も同遺産への登録を目指しているという。
2017年01月07日
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