給食の“白玉団子”で窒息死、父思い語る
NNN
栃木県真岡市で給食の白玉団子をのどに詰まらせ、その後、亡くなった小学生の男の子。遺族側は、市に対して損害賠償を求めて提訴し、2日判決が出た。男の子の父親がその思いを語った。
■7年前の冬、当時7歳だった息子の晃太くんは作った雪だるまの前で笑顔をみせていた。しかしその数日後、晃太くんは学校給食が原因で脳死状態になった。
■晃太くんは、真岡市の給食センターで作られた白玉汁の白玉団子をのどにつまらせた。父親の飯沼健一さんは3年間、自宅で介護にあたったが、晃太くんは意識が戻ることなく亡くなった。
■「お昼頃、学校から電話があり、晃太が心肺停止と聞いて、何が何だか理解できませんでした」「晃太の部屋にはランドセルも机のも当時のままにしています。ご飯の時は晃太の茶碗にご飯を盛り、家族5人で食べています」(2日の飯沼さん)
■飯沼さんは、真岡市に対して約8390万円の損害賠償を求めて提訴。飯沼さん側は、真岡市が白玉団子による窒息事故の危険性を予測できたのに、配慮をおこたったため、事故を招いたと主張した。
■一方、市側はこれまでにも白玉団子を給食に出していたが、窒息事故はなく、危険性を予測できないと主張していた。
■提訴から4年、迎えた判決の日。宇都宮地裁は、飯沼さんの訴えを棄却した。白玉団子に食品としての危険性はないと判断した。判決後、飯沼さんは―
■「こういう結果になったのは現実あると思うんですけど。多分このままだと、また変わらないっていう」「行政の中で変わっていかないと、事故が起きそうという気が自分はあるので、それを防ぐには行政がちゃんと色々なことに取り組んでやってもらいたいというのが一番」
■消費者庁によると、食べ物をのどに詰まらせたことによる9歳以下の子どもの死亡事故は、2015年は19件起きている。こどもの窒息事故を防ぐにはどうしたら良いのだろうか。専門家は―
■「小さい子どもがなぜ窒息しやすいかというと、1つはのみ込む機能がまだ未熟である。小さい子供の場合、歯が十分に生えていないため、十分かみ切ることができなくて、そのままのみ込んでしまう、こういうことが窒息を引き起こす原因と考えられる」
■みたらし団子やミニトマトなど弾力があって丸いモノに注意が必要で、小さい子どもには細かく切ってあげることが大事だという。
■そしてこの時期に注意したいのが節分の豆。歯が生えきっていない小さい子どもは、豆を完全にかみ砕くことができないため、破片が気管に入ることが多いという。
■消費者庁は、3歳頃までは豆類を食べさせないよう注意喚起している。
詳しくは動画で。
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