アウガ@市役所機能のアウガ移転、１８年１月から

市役所機能のアウガ移転、１８年１月から
　債務超過状態に陥ったＪＲ青森駅前再開発ビル「アウガ」の再建問題で、青森市は３１日、市民生活部など市役所機能の一部を２０１８年１月にアウガに移転すると発表した。市が９億５６７１万円でアウガの土地と建物を取得する。運営する第三セクター「青森駅前再開発ビル」は３月末に解散し、４月以降に特別清算。これに伴い、市は最大１７億５３８９万円の債権を放棄する方針。土地と建物の取得費用やアウガの改修経費は１７年度当初予算案に盛り込む。

　市によると、市教委や健康福祉部などをアウガの１～４階に移転。三セクを解散し、４月から市がアウガを管理する。建物の改修費用や市役所機能の移転には、総額計４億５千万円を見込んでいる。

　特別清算を巡っては、市は最大の債権者で、三セクが所有する土地や建物について代物弁済を受け、弁済できない債権額を放棄する。また、最大で青森県信用組合が債権５億８５０７万円のうち４億３１０２万円を、アウガ区分所有者（一般地権者）が２億３千万円の全額を放棄する計画。

　一方、市人事課によると、多額の債権放棄を余儀なくされた事態を受け、１７年度の１年間、小野寺晃彦市長は報酬の２５％を、課長級以上の全管理職は給与月額の１０％を、一般職員では同５％をそれぞれ減給する。