室蘭女性保護の会研修会で切実な貧困の実態学ぶ
室蘭女性保護の会(沼田貞子会長)の2016年度(平成28年度)研修会が20日、室蘭市東町の胆振地方男女平等参画センターで開かれ、会員80人が同会の活動の柱「緊急援護資金貸付事業」を通じて見えてくる貧困の実態を学んだ。
パネルディスカッション形式で行った。パネリストの一人、市生活支援課面接相談の立花輝樹主査は生活保護の動向を紹介。16年11月末時点の道内各市の人口に対する保護率は釧路5・08%、小樽4・12%、歌志内3・91%、室蘭3・85%の順で高い。立花主査は「室蘭市は14年の4・08%をピークに少しずつ下がっている」という。
15年度の市の被保護世帯の内訳は高齢者世帯50・6%、傷病者世帯19・5%、障害者世帯9・0%、母子世帯8・8%、その他の世帯12・1%。「16年度も同様の傾向になりそう」という。
同課生活困窮者相談支援の田中伸子主査は「収入が少なく生活が苦しい」「一時的に生活費が不足している」「仕事が見つからない」などの相談が本人や家族、地域包括支援センター、民生委員などから寄せられていると報告。年代別では65歳以上、30代、40代、50代の順で多いという。相談支援事業では、15年度の新規相談は100件なのに対し、16年度は1月末時点で既に100件に達し「少しずつ増えている」という。
市子育て支援室児童福祉係の阿部理恵子婦人相談員は、入学準備費や食べ物、ミルク、おむつ、灯油代がないなど「緊急を要すること、命に関わる相談が多い」とし、同会の緊急援護資金貸付事業(上限一口2万円)で多くの困窮者が救われていることを伝えた。
同事業の03~15年度の貸付件数は約700件、金額合計は1381万4千円で、返済金額合計は1140万8500円、未納金額は240万5500円。「どんな生活状況にあるのか事情を聞きながら対応している」と話していた。
会員たちはメモを取りながら真剣に耳を傾けていた。 (成田真梨子)
【写真=「緊急援護資金貸付事業」を通じて見えてくる貧困の実態を学んだ室蘭女性保護の会の研修会】
以上引用
堺市は、呑気だなぁ〜(−_−;)
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