利休で大河 堺が本腰
2017年04月09日
千利休の生涯を紹介する石碑が立つ千利休屋敷跡。堺市は大河ドラマ誘致に本腰を入れる（堺市堺区で）
千利休の生涯を紹介する石碑が立つ千利休屋敷跡。堺市は大河ドラマ誘致に本腰を入れる（堺市堺区で）
◇「待庵」再現来館８０万人、茶道シンポ
千利休を主人公にしたＮＨＫ大河ドラマの実現を目指し、出身地の堺市が機運を醸成しようと、茶道をテーマにしたシンポジウムを２８日に開く。市は２年前に利休設計の茶室を再現した施設をオープン。初年度の経済効果は約２６億円との推計もあり、より波及効果を見込めるドラマの誘致に本腰を入れる。（浦西啓介）
■常に“脇役”
大河ドラマで利休は、１９６５年の「太閤記」から昨年の「真田丸」まで、戦国時代を題材にした作品に頻繁に登場。しかし、いずれも脇役で、堺が舞台となった７８年の「黄金の日日」でも、主人公はフィリピンとの交易で巨万の富を築いた商人・呂宋るそん助左衛門だった。
そこで、同市は「主人公になっていない偉人の一人」として、２０１６年７月、表千家、裏千家、武者小路千家の協力を得て、堺商工会議所などと、「『千利休』の大河ドラマを実現する会」を設立。会長となった竹山修身市長が同年８月、ＮＨＫに要望書を提出した。
■誘客を後押し
ドラマ化を熱望する背景には、多大な経済効果への期待がある。人気の高い坂本龍馬の生涯を描いた１０年の「龍馬伝」の場合、高知県への波及効果は５３５億円と試算された。
堺市には千利休屋敷跡があるが、利休にちなんだ公共施設がなかったため、同市は１５年３月、市出身の歌人・与謝野晶子と合わせ、屋敷跡そばに利休をテーマにした文化拠点施設「さかい利晶りしょうの杜もり」をオープン。利休が設計した茶室「待庵たいあん」を再現し、実際に茶の湯を楽しめる茶室を設けた。
累計の来館者数は、今年３月に８０万人を突破。同市の推計観光客数も１４年度の約９１０万人から１５年度は約９８３万人に増加しており、大河ドラマ実現に向けた活動を本格化させることになった。
２８日のシンポジウムは、江戸時代に加賀藩と高松藩がそれぞれ裏千家、武者小路千家を茶道の指南役とした縁で、金沢、高松両市の協力により開催。裏千家の千玄室・前家元の基調講演に続いて、３市長らが茶道を生かしたまちづくりについて意見交換することで、機運を高める考えだ。
■ライバル多数
ただ、戦国武将だけでも加藤清正（熊本）、島津義弘（鹿児島）らの大河ドラマ化を求める動きがあるという。ＮＨＫ広報局は「集計はしていないが、要望は全国から寄せられている」といい、「視聴者のニーズや、１年間飽きさせない内容にできるかなど、総合的に判断する」としており、道のりは険しそうだ。
堺市は「利休は知名度が高い反面、大成するまでの前半生はあまり知られておらず、ドラマになりやすいことをアピールしていきたい」と強調。「ドラマ化を実現し、好調な観光客数をさらに増やしたい」としている。２８日のシンポジウムの観覧は、すでに募集を締め切っている。
◇千利休 １５２２～９１年。堺の豪商の家に生まれ、１７歳から茶の湯を学ぶ。茶人・武野紹鴎（じょうおう）に師事し、佗（わび）茶を大成する。豊臣秀吉に茶頭として仕えたが、切腹を命じられて生涯を終えた。
以上引用
なぜ大河が急浮上したか？
文化振興財団の理事長がNHKに顔が効くから。
ある、意味、今がチャンスなんだろう。
ただ、利休では、ないが、映画、利休にたずねよが、イマイチだった印象があるのだが。
さらに、現存する千家が、利休をどう描いて欲しいのかと言う点もなんとなく微妙な気がする。
茶道家利休だけでなく、政商としての利休も、見逃せない。
さらに、50作のエピソードが必要にもなってくる。
さらに、地域的分散も、
⚫︎大阪府堺市堺区宿院町西1丁の中浜筋沿いに利休の屋敷跡と伝えられる場所があり、市の史跡として保護されている。千家茶道の発祥と発展に伴い、くるみ餅、芥子（けし）餅、肉桂（にっき）餅、大寺餅といった堺銘菓を扱う和菓子店が周囲に多数存在し、中には豊臣秀吉が名付けたものもある。
⚫︎京都市上京区の晴明神社内に利休屋敷跡の碑が建つほか、堺の百舌鳥野（現在の大仙陵古墳周辺か）に「もずの屋敷」、京都五条堀川辺りに「醒ヶ井屋敷」、同じく東山大仏前に「大仏屋敷」、大徳寺門前に「大徳寺屋敷」、大阪府島本町山崎に「山崎屋敷」を構えていたと伝えられ、京都府乙訓郡大山崎には茶室待庵（国宝）が現存する。
⚫︎天正15年（1587年）、豊臣秀吉の九州遠征のとき同行し筥崎宮に20日あまり滞在したとされる。このとき、秀吉は黒田休夢（黒田孝高（官兵衛）の叔父）らと浜（現在の九州大学馬出キャンパス内）で茶会を催した。このとき利休は秀吉の命により、松に鎖をおろし、雲龍の小釜をかけ、白砂の上の松葉をかきあつめて湯をわかしたとされる。
まあ、北野大茶会なんてのもあるだろうし、
幼少期、さらには、師匠の北向道陳、武野紹鴎、さらに、津田宗及、今井宗久、山上宗二、などの相関関係図なども出てくれば面白い。さらに、前田利家や、利休七哲のうち古田織部、細川忠興なども出演人物にもあとを欠かないが、（−＿−；）
また、今井は、ちなみに、奈良の御所出身？
奈良と堺市は深い関係にあったわけで、奈良県が堺県にあったのも歴史的には、なっとくできるわけである。
さて、どうなることやら、果たして、シナリオ書ける脚本家は、いるのだろうか？
まあ、大河ドラマなんて、フィクションなんだから。直虎なんて、半々で構えた方がいいだろうし、
さらに、大河ドラマには、政治的な暗黙のテーマなんてものもありそうだし、利休では、なんになるんだろうか？
さてさて、コマーシャルベースで、大河ドラマが、誘致されたり、するのはどうなんだろうかと？
別に大河ドラマじゃくてもいいじゃん、シナリオとか、話題性じゃん、