蜂巣炎(蜂窩織炎)ってどんな病気?重症化した場合には緊急入院も
ミツバチ
2017/03/29
224,487 Views
蜂巣炎(ほうそうえん)は、毛穴や傷口から細菌が侵入して、皮膚の深い組織が炎症する感染症です。蜂窩織炎(ほうかしきえん)とも呼ばれます。
広い範囲に、赤み・痛み・腫れがみられ、38度以上の高熱がでることがあります。炎症した組織を顕微鏡でみると蜂の巣の仕切りのように見えることから、その名前がつけられています。症状は全身に起こりますが、とりわけ膝から下によくあらわれます。
皮膚炎だからとあまく見てはいけません。突然、重症化して緊急入院する人がいます。この記事では、蜂巣炎(蜂窩織炎)の原因と症状を中心に解説しています。
炎症は、体のどこでも発症する
人間の皮膚は、表面の部分から順に表皮・真皮・皮下脂肪という3つ層から成り立っています。蜂巣炎(ほうそうえん)は、いちばん外側の表皮にある、毛穴・汗腺・傷口・やけど・乾燥肌・床ずれ・水虫・湿疹などから細菌が侵入し、真皮や皮下脂肪に到達して炎症・化膿を起こします。「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」とも呼ばれます。
体のどの部分にも発症しますが、かかりやすいのは足です。そのほか、感染した部分によって病気の呼び方が変わります。その数は、30種類以上あるといわれています。よく知られているもので次のようなものがあります。
手足の指先に感染すると「ひょう疽」
口のなかに感染すると「口底蜂窩織炎」
肌の表皮に感染すると「伝染性膿痂疹(とびひ)」
前触れがなく、進行が早い
蜂巣炎を引き起こす細菌は数多くありますが、おもに黄色ブドウ球菌とレンサ球菌によって感染します。これらの細菌は、普通なら皮膚の表皮でバリアされるものですが、加齢や糖尿病、免疫不全などによって免疫力・抵抗力が低下していると、蜂巣炎に感染しやくなります。
また、普段から血行がよくない、手足がむくむ、といった人も感染するリスクが高いといわれています。それは、血行不良やむくみでリンパ液が溜まっているところには、細菌が培養しやすいためです。
黄色ブドウ球菌による炎症は、部分的な箇所に症状があらわれます。四肢(両手足)、指、胸、腹、顔、下あご、頬などが赤く腫れて外見的な変化がみられます。時間が経つと、ぷよぷよになって化膿しているのが分かります。
一方、レンサ球菌の炎症は範囲が拡大します。はじめ皮膚の赤みやわずかな腫れなど、軽い症状を感じてから数時間で、広範囲に腫れと痛みが起こります。前触れなく発症することも多く、進行が早いのが特徴です。
皮膚の炎症と、風邪のような症状
膝を抱えて壁にもたれる女性
「虫に刺されかな」と思っていると、いきなり足首が太くなり、あっというまに足全体が赤く腫れ上がり、自分の足が「ゾウの足にでもなった」感覚に襲われます。
感染した皮膚は熱をもち、オレンジの皮のようなあばた(皮膚の小さな窪み)や水疱ができることがあります。そして、体調はすぐれず、次のような風邪に似た症状がみられます。
寒気による震え
体全体のだるさ
38度以上の発熱
頭痛や吐き気
関節の痛み
そのほか、心拍数の上昇・低血圧・錯乱状態といった深刻な症状がみまわれることがあります。40度にせまる高熱で意識が朦朧とし、救急車で搬送されて入院する人もいるくらいです。実際、一般の救急外来でもっとも多い皮膚病は「蜂巣炎」といわれています(日本臨床皮膚科医会より)。
治療せず、重症化すると死亡することもある
蜂巣炎を治療せずに放置すると、感染した皮膚の血管が詰まり、組織に栄養が行き渡らず、皮膚細胞は死滅します。細胞が死滅することを壊死(ネクローシス)といいます。壊死すると神経が働かなくなるため、痛みは消えて何も感じません。
やがて、壊死は(3層ある皮膚のした)筋肉に沿って感染を拡げ、「壊死性筋膜炎」という病気を引き起こします。そうなると、外科手術で壊死した組織を切除する治療が施されますが、それでも死亡率は約30%と高い危険がともないます(メルクマニュアル医学百科より)。
まとめ
蜂巣炎は、細菌によって皮膚の炎症や化膿が起こる感染症です。毛穴、傷口、水虫など小さな割れ目から細菌は侵入し、皮膚の深い組織で感染します。赤み・腫れ・痛みをともない、高熱を発するなど重症化することがあります。治療せずにいると、皮膚の組織が死滅し、外科手術によって患部を切断する事態や、死亡率の高い病気にかかることがあります。軽い症状でも必ず皮膚科を受診しましょう。
蜂巣炎(蜂窩織炎)の自宅ですべき6つの対処・再発を防ぐ3つの心がけ
ミツバチ
2017/03/29
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蜂巣炎(ほうそうえん)は、毛穴や傷口から細菌が侵入して、皮膚の深い組織が炎症する感染症です。蜂窩織炎(ほうかしきえん)とも呼ばれます。
広い範囲に、赤み・痛み・腫れがみられ、38度以上の高熱がでることがあります。炎症した組織を顕微鏡でみると蜂の巣の仕切りのように見えることから、その名前がつけられています。症状は全身に起こりますが、とりわけ膝から下によくあらわれます。
皮膚炎だからとあまく見てはいけません。突然、重症化して緊急入院する人がいます。この記事では、蜂巣炎(蜂窩織炎)の原因と症状を中心に解説しています。
炎症は、体のどこでも発症する
人間の皮膚は、表面の部分から順に表皮・真皮・皮下脂肪という3つ層から成り立っています。蜂巣炎(ほうそうえん)は、いちばん外側の表皮にある、毛穴・汗腺・傷口・やけど・乾燥肌・床ずれ・水虫・湿疹などから細菌が侵入し、真皮や皮下脂肪に到達して炎症・化膿を起こします。「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」とも呼ばれます。
体のどの部分にも発症しますが、かかりやすいのは足です。そのほか、感染した部分によって病気の呼び方が変わります。その数は、30種類以上あるといわれています。よく知られているもので次のようなものがあります。
手足の指先に感染すると「ひょう疽」
口のなかに感染すると「口底蜂窩織炎」
肌の表皮に感染すると「伝染性膿痂疹(とびひ)」
前触れがなく、進行が早い
蜂巣炎を引き起こす細菌は数多くありますが、おもに黄色ブドウ球菌とレンサ球菌によって感染します。これらの細菌は、普通なら皮膚の表皮でバリアされるものですが、加齢や糖尿病、免疫不全などによって免疫力・抵抗力が低下していると、蜂巣炎に感染しやくなります。
また、普段から血行がよくない、手足がむくむ、といった人も感染するリスクが高いといわれています。それは、血行不良やむくみでリンパ液が溜まっているところには、細菌が培養しやすいためです。
黄色ブドウ球菌による炎症は、部分的な箇所に症状があらわれます。四肢(両手足)、指、胸、腹、顔、下あご、頬などが赤く腫れて外見的な変化がみられます。時間が経つと、ぷよぷよになって化膿しているのが分かります。
一方、レンサ球菌の炎症は範囲が拡大します。はじめ皮膚の赤みやわずかな腫れなど、軽い症状を感じてから数時間で、広範囲に腫れと痛みが起こります。前触れなく発症することも多く、進行が早いのが特徴です。
皮膚の炎症と、風邪のような症状
膝を抱えて壁にもたれる女性
「虫に刺されかな」と思っていると、いきなり足首が太くなり、あっというまに足全体が赤く腫れ上がり、自分の足が「ゾウの足にでもなった」感覚に襲われます。
感染した皮膚は熱をもち、オレンジの皮のようなあばた(皮膚の小さな窪み)や水疱ができることがあります。そして、体調はすぐれず、次のような風邪に似た症状がみられます。
寒気による震え
体全体のだるさ
38度以上の発熱
頭痛や吐き気
関節の痛み
そのほか、心拍数の上昇・低血圧・錯乱状態といった深刻な症状がみまわれることがあります。40度にせまる高熱で意識が朦朧とし、救急車で搬送されて入院する人もいるくらいです。実際、一般の救急外来でもっとも多い皮膚病は「蜂巣炎」といわれています(日本臨床皮膚科医会より)。
治療せず、重症化すると死亡することもある
蜂巣炎を治療せずに放置すると、感染した皮膚の血管が詰まり、組織に栄養が行き渡らず、皮膚細胞は死滅します。細胞が死滅することを壊死(ネクローシス)といいます。壊死すると神経が働かなくなるため、痛みは消えて何も感じません。
やがて、壊死は(3層ある皮膚のした)筋肉に沿って感染を拡げ、「壊死性筋膜炎」という病気を引き起こします。そうなると、外科手術で壊死した組織を切除する治療が施されますが、それでも死亡率は約30%と高い危険がともないます(メルクマニュアル医学百科より)。
まとめ
蜂巣炎は、細菌によって皮膚の炎症や化膿が起こる感染症です。毛穴、傷口、水虫など小さな割れ目から細菌は侵入し、皮膚の深い組織で感染します。赤み・腫れ・痛みをともない、高熱を発するなど重症化することがあります。治療せずにいると、皮膚の組織が死滅し、外科手術によって患部を切断する事態や、死亡率の高い病気にかかることがあります。軽い症状でも必ず皮膚科を受診しましょう。
蜂巣炎(蜂窩織炎)の自宅ですべき6つの対処・再発を防ぐ3つの心がけ
金曜日のよるから、土曜日の昼くらいまで、39.8度位の高熱で、意識朦朧、フラフラ、
夜家族が帰って来て、病院行って薬もらって、熱は38度くらいに下がっているが、
まあ、今回は2度目、いや、3度目?
だいたい腫れ始めてやってもうた、(−_−;)
以前は象の足みたいになっていて、市民病院に入院。
安静2週間、(−_−;)