大阪・咲洲、マンション建設解禁 業務地区、立地進まず市が方針転換
2017/4/26 12:00
関西発 フォローする
大阪市は人工島、咲洲(さきしま、住之江区)の業務限定エリアでマンション建設を条件付きで認める条例改正案を提出する。期待するオフィスビルの立地が進まず空き地が解消しないため、1989年の都市計画策定以来初めて規制を緩和する。大阪府市は北側の夢洲(ゆめしま、此花区)を舞台に国際博覧会(万博)や統合型リゾート(IR)を誘致する計画。現状を放置すれば咲洲が取り残されるとみている。
規制緩和が予定される咲洲の低未利用地(下)。右端は大阪府咲洲庁舎(大阪市住之江区)
5月の市議会に建築物の制限条例の改正案を提出する方針だ。咲洲の業務エリア「コスモスクエア1期地区」(69万平方メートル)の一部でマンションとホテルや商業施設を組み合わせた複合施設のみ認める。同地区では伊藤忠商事、住友商事などが土地を保有する。最短で5月末に改正条例が施行となる見通しだ。
市は副都心を目指してコスモスクエア1期地区を業務エリアと位置づけ、1989年に都市計画を策定。業務施設を誘致した結果、ミズノや日立造船が立地した。しかしバブル崩壊後は大阪ワールドトレードセンター(WTC、現大阪府咲洲庁舎)などのテナントが集まらず、事業主体だった市の第三セクターの経営が悪化。オフィスの立地が滞り、市の負の遺産の象徴にもなっていた。
2万9千平方メートルの用地を保有する伊藤忠はマンション建設について「行政と連携しながら検討する」。2万2千平方メートルを保有する住商は「ノーコメント」としている。
北側のコスモスクエア2期地区は04年に都市計画を見直し、マンション建設を認めた。一部の地域ではマンションが既に立地している。
▼咲洲、舞洲、夢洲 大阪市が埋め立てた人工島。最初に埋め立てられた咲洲の総面積は約1千万平方メートルと最も大きい。かつて石油コンビナートの誘致に頓挫し、1970年万博の候補地になったこともある。
舞洲は此花区にある人工島で、大型物流施設やレジャー施設が誘致されている。咲洲の北側にある夢洲には大型コンテナ船を係留できるコンテナバースや太陽光発電施設が立地している。
咲洲中央部には人工島のニュータウンの先駆けとなった「ポートタウン」が整備された。1980年代に咲洲、舞洲、夢洲の埋め立て地にオフィスや研究所を集積させて副都心にする「テクノポート大阪」計画が立案されたが、頓挫している。
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以上引用
マンションばかり立ててもね。
(−_−;)