被災地を生け、写真に 堺市の華道家片桐功敦さん 南相馬できょうから作品展
福島民報 10月24日(土)14時43分配信
平成25年から2年にわたり、南相馬市や浪江町の被災地で、廃虚や自然の中に花を生けて写真に収めてきた堺市の華道家、片桐功敦(あつのぶ)さん(42)の作品展が、24日から南相馬市博物館で開かれている。花が、荒涼とした被災地の風景に潜む生と死の境界を浮かび上がらせたような写真が並ぶ。12月6日まで。
片桐さんは東日本大震災後、県立博物館の「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」に招かれ、浜通りで出土した土器などに野の花を生ける創作活動に取り組んだ。沿岸部に足を運ぶうち、人の営みが跡形もなく流された場所にも当たり前のように緑が芽吹き、花が咲くという命の循環を感じ、祈るような気持ちで被災地そのものを舞台に花を生け始めた。
作品展のタイトルはいけにえ、供物、ささげものといった意味の「SACRIFICE(サクリファイス)」。プロジェクト関連の作品は、厄流しの舟や縄文土器などを花器に花を生け、命の積み重ねの上にある新たな命を感じさせる。
被災地の小学校、球場、プラネタリウム、寺、砂浜などで撮影された作品では、生けた花が被災地の風景に自然の力や命の循環といった新たな意味を与えている。
作品数は約50。片桐さんは「悲しみを抱える人も、亡くなった命が自分の心の中で血肉になる―というふうに考えられないかという思いをタイトルに込めた」としている。観覧料は一般300円。時間は午前9時から午後4時45分まで。月曜日休館。
片桐さんは東日本大震災後、県立博物館の「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」に招かれ、浜通りで出土した土器などに野の花を生ける創作活動に取り組んだ。沿岸部に足を運ぶうち、人の営みが跡形もなく流された場所にも当たり前のように緑が芽吹き、花が咲くという命の循環を感じ、祈るような気持ちで被災地そのものを舞台に花を生け始めた。
作品展のタイトルはいけにえ、供物、ささげものといった意味の「SACRIFICE(サクリファイス)」。プロジェクト関連の作品は、厄流しの舟や縄文土器などを花器に花を生け、命の積み重ねの上にある新たな命を感じさせる。
被災地の小学校、球場、プラネタリウム、寺、砂浜などで撮影された作品では、生けた花が被災地の風景に自然の力や命の循環といった新たな意味を与えている。
作品数は約50。片桐さんは「悲しみを抱える人も、亡くなった命が自分の心の中で血肉になる―というふうに考えられないかという思いをタイトルに込めた」としている。観覧料は一般300円。時間は午前9時から午後4時45分まで。月曜日休館。
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震災を忘れず……