オール堺の手作りドラマ 「阪堺電車」上映へ
「オール堺」で作り上げたオムニバスドラマ「阪堺電車」の上映会が、21日に開かれる。堺市の高校生が作成したシナリオを堺出身の脚本家・今井雅子さんが監修し、羽衣国際大(堺市西区)の学生が映像化。車内で起きた六つの出来事を約35分の映像にまとめた。4日、学生らが堺市役所を表敬訪問し、「大変だったが何とかできた。ぜひ見てほしい」とあいさつした。
「どこにでもある風景に光をあてて街の魅力を再発見しよう」。アニメ「おじゃる丸」の脚本も書いた今井さんが呼びかけ、堺東、泉陽、三国丘の3高校の生徒19人が電車に乗って題材を取材し、原作を練った。
撮影のカメラだけはプロに依頼したが、監督やアシスタントは羽衣国際大放送・メディア映像学科の学生が担当。市民25人がボランティアで出演し、車内のボタン押し争奪戦や腹痛で苦しむ会社員らを演じた。ドラマの舞台となった阪堺電気軌道(大阪市住吉区)も撮影に全面協力した。