観光周遊ルート「美の伝説」 実効性求める声続々
2016年2月2日
関西広域連合が訪日外国人観光客を視野に促進を図る観光周遊ルート「美の伝説」に対し、地元経済界から実効性を求める声が上がっている。美の伝説のコンセプトとして歴史遺産や聖地巡りを掲げていることから、堺市の百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を目指す堺商工会議所は「幅広いPR体制」を要望。スポーツツーリズムを絡めた取り組みを訴える意見もある。
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広域観光について意見交換する関西広域連合と関西経済界のメンバー=1月28日、大阪市内 |
堺商工会議所の前田寛司会頭は1月28日の関西広域連合との意見交換会で「堺市は美の伝説ルートの中心地。百舌鳥・古市古墳群が世界遺産になると関西全体に波及する」と訴えた。
関西広域連合は、2019年ラグビーワールドカップ、20年東京オリンピック・パラリンピック、21年関西ワールドマスターズゲームズと連携した観光プロモーションにも取り組むことにしており、関西経済同友会の村尾和俊代表幹事は「一体的なスポーツツーリズムの活性化を」と要望。関西広域連合で観光施策を担当する京都府の山田啓二知事は「関西全体の観光力を上げたい」と話した。
訪日客の観光周遊ルートをめぐっては、大阪・ミナミの関係者が1月29日に関西広域連合を構成する鳥取県の関係者を迎え、独自の活動を協議した。大阪市中央区南商店会連合会の千田忠司会長が「地方都市と連携して『面』に広げる役割ができれば」と呼び掛けるなど、リピーター対策として地域間連携の機運が高まっている。
以上引用
美の伝説って、なんだ?