茂庄五郎の名赤煉瓦建築で地域色アピール イオンモール堺鉄砲町 ３月１９日
イオンは８日、堺市堺区に「イオンモール堺鉄砲町」を３月１９日にオープンすると発表した。歴史的建造物の「堺鉄砲町赤レンガ建築」を活用した店舗や広場を設置するほか、地場産業の包丁や泉州タオルなどの地域色のある品ぞろえを充実させる。
南海本線「七道駅」に直結するほか、阪神高速堺線「住之江出口」にも近く、交通アクセスが良い。
同モールは、平成１９年に閉鎖されたダイセル堺工場跡地を利用。赤煉瓦建築は、堺セルロイド会社（ダイセルの前身）の事務棟として明治４１年、米国人技師の基本設計を基に、当時関西一とされた工場建築の名手・茂庄五郎が設計。専門家によると重要文化財級で、工場稼働時には３棟あり、閉鎖による施設の取り壊しの際にうち１棟が保存された。
「イオンスタイル堺鉄砲町」を核店舗とし、グルメ、ファッション、雑貨など約１６０店の専門店が出店。スウェーデンの「Ｈ＆Ｍ」（約２２００平方メートル）や米国の「ＯＬＤ ＮＡＶＹ」（約１１００平方メートル）、そして日本の「ユニクロ」（約１２００平方メートル）と、カジュアルファッションの人気店が揃った。
年間１２００万人の来店を見込む。鉄骨４階建てで、延べ床面積は約１３万５千平方メートル。駐車スペースは２６００台分。