ロイター
安保・経済環境は不透明、日本は正念場=稲田政調会長
[東京 9日 ロイター] - 自民党の稲田朋美政調会長は9日都内で講演し、「年明けから不安定・不透明な状況が、安全保障・経済において起きている」と指摘。安倍晋三政権は「4年目を迎えているが、今が日本の正念場」と強調した。
政調会長は「今頑張らないと、日本はデフレマインドにまた戻る。小さな島国に戻ってしまうのか、世界の中心に日本が復活したイメージを続けていけるのか、正念場に来ている」と指摘した。
北朝鮮の核実験・ミサイル発射を踏まえ「北朝鮮が日本海を隔てたすぐそこにある現実を見据えないといけない」と指摘。対案なく安全保障問題を語るべきでないとした。
集団的自衛権を違憲とする憲法学者を引き合いに、自衛隊を違憲としつつ必要な憲法改正を行わない憲法学者こそ「立憲主義を空洞化している」と非難した。
また年初来の株安を念頭に「中国経済や中東問題、原油安で日本経済も不透明」と指摘し、日本経済には「世界情勢に惑わされないような政策が必要」と指摘した。
(竹本能文)