政務調査費@小林・堺市議が証言拒否連発　政活費百条委 （大阪府）

小林・堺市議が証言拒否連発　政活費百条委
（大阪府）

小林由佳・堺市議の政務活動費の支出をめぐる問題で、関係者に出頭や証拠提出などを求めることも可能な強い権限を持つ「百条委員会」が１２日、開かれた。小林議員は証言拒否を繰り返した。百条委員会に姿を見せた大阪維新の会の小林議員。政活費を巡る不適切な支出について聞かれると、小林議員は「今の質問については刑事訴追に関わる恐れのある事項なので、証言を控えさせて頂きます」とするなど、堺市との裁判で不利になることを理由に、多くの質問で証言することを拒否した。また元秘書だった黒瀬・堺市議に業務を一任していたと繰り返した。実際には印刷・配布していない広報チラシ代など約１千万円を政活費から不適切に支出していたとされる今回の問題。これまで、小林議員は「委託先の業者が行ったことで、詐取する意図はなかった」と説明し、業者を刑事告訴したと公表。その一方で、「業者への発注などを、黒瀬市議に任せきりだった」などとも話し、ずさんな管理体制が問題になっていた。堺市は小林議員に対し、約１千万円の政活費の返還を請求するほか、虚偽有印公文書作成や詐欺罪などで刑事告訴。小林議員は堺市に、約４００万円を返還したものの残りについては異議を申し立てている。そしてこの日。不適切な政活費の実態を解明するために開かれた百条委員会。その説明責任は果たされるのだろうか。議会による追及は“空転”の様相をみせている。