2月に新装開館した福岡県古賀市の市立図書館で、マスコットキャラクター「ことちゃん」の着ぐるみが、子どもたちの人気者になっている。1月末に着ぐるみを寄贈した女性とキャラクターを考案した女性は姉妹で、両親(いずれも故人)は地域の子ども文庫の運営にボランティアで貢献してきた。姉妹は「本好きな子どもが増えるきっかけになれば、亡き両親も喜びます」と話す。
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着ぐるみを贈ったのは同市米多比(ねたび)の小学校教諭村山美和子さん(60)、デザインの考案者は妹で市職員の梅谷佐和子さん(57)。
姉妹の父親で旧古賀町立図書館長を務めた村山競さんは1990年、山間部の子どもたちも本を借りやすいようにと、現在の古賀市米多比児童館に本の貸し出しや紹介をする子ども文庫「コスモス文庫」を開設。2000年に75歳で亡くなった後、姉妹の母親で文庫を手伝っていたサダ子さんが引き継ぎ、毎週土曜日に文庫を開いてきたが、昨年5月に87歳で死去した。
文庫では寄贈本のほか、図書館から借り受けた本も貸し出している。「図書館が文庫も支えてくれた。『ことちゃんに会いに行こう』と図書館に足を運ぶ子どもがもっと増えてほしい」と、母から文庫を受け継いだ美和子さん。イラストが得意な佐和子さんが08年に考案したデザインを基に、福岡市の専門業者に着ぐるみを発注した。
古賀市の「こ」と図書館の「と」を充てたことちゃんのイメージは「本の妖精」。これまでも市広報紙の図書館利用案内のコーナーに毎回異なる背景やポーズで登場してきたが、2月2日の新装開館後には館内で活躍している。図書館ではイベントなどでも着ぐるみを活用する方針だ。
=2016/03/17付 西日本新聞朝刊=
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なかなかいいキャラしている・・。