蛍光灯なくなる?政府、照明の省エネ基準強化へ
政府は26日、2020年度をメドに、照明器具に関する省エネルギー性能の基準を強化する方針を決めた。
エネルギーを多く使う蛍光灯や白熱灯の生産や輸入が実質的にできなくなる。製造業者と輸入業者に対し、消費電力が小さい発光ダイオード(LED)の生産や輸入を促し、温室効果ガスの削減につなげる。
甘利経済再生相は26日の記者会見で「(生産の)禁止政策ではないが、事実上なくなるという結果になるのではないか」と述べ、LEDへの置き換えが進むとの見方を示した。
政府は1998年以降、品目ごとに省エネ性能が高い製品の水準に目標を設定し、達成を促す「トップランナー制度」で乗用車や家電の省エネ化を進めてきた。今回、新たに白熱灯を対象に加え、LEDと蛍光灯を合わせて、「照明」としてひとまとめにする。白熱灯と蛍光灯は今後、生産と輸入が減っていく見通しだ。
政府は今後目標水準などを詰め、来年度にも省エネ法の政令を改める方針だ。 LEDの12年度の普及率は9%にとどまる。
2015年11月26日 23時43分Copyright © The Yomiuri Shimbun