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福岡市東区の福岡工業大が昨年10月下旬、本部棟3~5階の付属図書館を全面改修し、3階フロアのほとんどを話し合いや軽い飲食ができるようにしたところ、入館者数が2倍以上に増えたことが分かった。「図書館は静かに読書や学習をする場所」というイメージを一新し、学生がそれぞれの目的に応じて自由に使える空間にしたことが、利用を促進しているようだ。 同大によると、改修で最も変化したのが3階。以前は飲食や私語は基本的に禁じられていたが、改修後は声を出して行うグループ学習やプレゼンテーション、話し合いなどができるエリアを随所に設け、ペンで書き込めるホワイトボードや、プロジェクターとスクリーンなどの設備も配置。余裕を持って置かれたテーブルでは、弁当やカップ麺などにおいがするものを除き、飲食しながら学習や読書ができる。語学教材や映画、音楽などを視聴できるブースもある。 4、5階は、従来通り私語が禁じられ、4階はテーブルに一人一人の仕切りを設けて学習や読書に専念できるようにし、5階は1人で調査や研究に没頭できる完全個室も設けた。改修事業費は2億5千万円。 同図書館の調査では、昨年11月の1カ月間、入館者数は開放している高校生や社会人を含めて前年同月に比べ2・5倍の1万2557人に急増。図書などの貸し出し数も同1・3倍の1593点に増えた。 工学部3年の山下佳代さん(21)は「以前は友達と話し合いながらレポートをまとめる際、図書館で参考書を借りて食堂などで作業していたが、今は図書館で完結できる」と利便性向上を喜ぶ。図書館事務室の中島良二事務長は「学生の多様な需要に対応し、より多くの学生が利用できる図書館を目指したい。情報機器の導入を進め、紙と電子媒体両方の活用を図りたい」と話した。 =2016/01/14付 西日本新聞朝刊= 以上引用 図書館が変わろうとしている。 コミニティーを育む図書館・・。西日本新聞
話せる図書館、利用者倍増/飲食しながら学習や読書OK/福工大が改修
西日本新聞