横浜市は、予期せぬ妊娠や出産に向けて悩む女性に応えるため、助産師や看護師が相談に応じる事業「にんしんＳＯＳヨコハマ」を開始した。二〇一四年度の児童虐待の相談・通告受理件数は過去最多。気軽に相談できる環境にして虐待を減らしたいという。　（志村彰太）

　対象は、横浜市民で妊娠や出産に悩みを持つ女性や、そのパートナー、家族ら。匿名でも相談に応じる。「妊娠したかも」「予期しない妊娠で困惑している」「育てる自信がない」「出産費用がない」といった相談内容を想定している。

　事業は健康相談事業などを展開する「法研」（東京都中央区）に委託。予算は本年度が七百万円で、新年度以降も続けたいという。法研に集まる個人情報は、事業終了後にすべて市に返還する。

　市によると、市児童相談所に寄せられる児童虐待の相談・通告受理件数は二〇一四年度に四千五百七件で過去最多だった。乳児への虐待の多くは、予期せぬ妊娠や妊娠中の孤立、経済面の不安など出産前の状況に原因があると判断。これまでも区役所で相談に応じていたが、専用の電話とメールを設け、体制を拡充した。

　専用電話は＝０４５（６６２）５５２４＝で、毎日午前十時～午後十時に受け付け。相談は無料だが、通話料がかかる。メールは、市こども青少年局こども家庭課のホームページにある問い合わせフォーム＝http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/katei/ninshinsos/＝から相談内容を送る。メールの場合、三日以内に回答が送られてくるという。

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堺市はポスター貼るだけ・・????