福岡県警はホームページ(HP)で公開中の暴力団組員の苦悩を描いた漫画「こんなはずじゃなかった…」の第2弾を絵本にまとめ、県内の刑務所や少年院、保護観察所、図書館など約220カ所への配布を始めた。絵本では、警察などによる元組員の就労支援策も紹介しており、暴力団からの離脱をためらう組員の背中を後押しする。
性犯罪の対処、ゲームで伝授 夜道を無事に帰れますか? 福岡県警
絵本はA4判20ページ。組員になった若者が組織から抜け出せない苦悩を描いた表題作の漫画に加え、組織から離脱した元組員3人の手記も掲載。「トラック運転手として気持ちよい汗がかけている」「子どもも生まれ幸せな毎日」「過去は振り返らず誠実に生きる」など、離脱前後で一変した心境が記されている。
県警によると、昨年1年間の県内の離脱組員は127人で過去最多。今年も2月末現在で28人が離脱しているという。