県教育局は23日、副顧問を務める男子バレーボール部の生徒8人に体罰を加え、うち2人に軽傷を負わせたとして、県立狭山工業高校機械科の男性主任実習助手(50)を停職1カ月の懲戒処分とした。
県立学校人事課によると、男性は平成23年4月から今年1月にかけて、8人に対して部活中に頬や頭をたたいたり胸や腹を蹴ったりしたほか、実習授業中に頭を金属棒でたたくなどの体罰を行い、2人が胸や口に軽傷を負った。
課題を提出しなかった生徒が男性に約20回平手打ちされているのを別の生徒が目撃し、保護者を通じて校長に報告した。男性は同校に着任した10年ごろから体罰を続けていたと説明。「緩慢なプレーや課題を提出しなかったことに腹を立てた」と述べ、「間違った指導方法だった」と反省しているという。管理監督を怠ったとして歴代校長2人も戒告処分を受けた。