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校門にアルパカお出迎え・・・府立農芸高、今秋

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校門にアルパカお出迎え・・・府立農芸高、今秋

 ◇エリア整備、放し飼い

  • 府立農芸高校の生徒が世話をするアルパカ(堺市美原区の同校で)
    府立農芸高校の生徒が世話をするアルパカ(堺市美原区の同校で)
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 農業高校ならではの魅力をアピールしようと、堺市美原区の府立農芸高校が今秋から、生徒が愛玩動物として飼育してきたアルパカやヒツジなどを校門近くで放し飼いにする。全国的にも例のない取り組みといい、関係者は「動物園のような学校として地域に愛され、入学希望者が増えるきっかけにしたい」と意気込む。(梶多恵子)

 設計したのは大阪芸術大教授の若生謙二さん(62)。動物の生息環境を再現する動物園デザイナーとして大阪市天王寺動物園の再整備に携わっており、計画では、府道に面した正門西側の敷地約750平方メートルを整備。水路を活用して、エリアを四つに分ける。

 敷地内ではヤギなども放し飼いにし、学校の周囲から柵越しに動物を眺められるようにする。

 敷地は、盛り土で約70センチかさ上げして人の目線に合わせる。天王寺動物園と同様の手法で、臨場感が増す効果があるという。若生さんは「生徒が、自分の学校を一層誇れるようになればうれしい」と言う。

 同校ではアルパカ4頭、ヒツジ6頭、ヤギ7頭などを敷地北側の畜舎で飼っている。放課後、校内の農地などを散歩させているが、学校関係者以外の目に触れることはほとんどなく、年1回、秋に開く「農芸祭」や、小学校などで動物を披露する移動動物園などでしか住民らと交流する機会がなかった。

 同校の農場長喜多村晴幸さん(49)は「多くの人に見てもらえれば、大切に育ててきた生徒の自信にもつながる」と期待。アルパカを世話する3年谷崎優介さん(17)は「近くで大声を出さない、驚かさないなどのマナーを守って、かわいがってほしい」と言う。

 放し飼いは同校が来年度、創立100周年を迎えるのを記念して同窓会が企画した。9月末に完成する予定で、必要な費用約3000万円は会員約1万3000人から寄付を募る。会長の角野勝久さん(67)は「節目の年にふさわしい地域の名所にして、農芸高校の素晴らしさを全国に発信したい」と話している。


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