唐津市長を書類送検 政治献金問題 佐賀県警 [佐賀県]
2016年09月13日11時20分 (更新 09月13日 11時22分)
佐賀県唐津市の坂井俊之市長(55)の政治献金問題で、県警は政治資金規正法違反の疑いで、坂井市長を佐賀地検に12日付で書類送検した。検察側に起訴を求めるかどうかの意見について、県警は明らかにしていない。 県警と地検が昨年12月、住民団体「唐津をよくする会」が提出した政治資金規正法容疑の告発状を受理し、捜査していた。 告発状は、坂井市長が代表を務める自民党支部(解散)が2013~14年に企業・団体からの寄付金486万円全額を市長の後援会に振り込んだのは、支部を受け皿にした違法な「迂回(うかい)献金」に当たると指摘。さらに、国の補助金を受けた団体から交付決定約7カ月後に寄付金10万円を得たのも同法違反としていた。 政治資金規正法は、政治家個人の後援会が企業・団体献金を受けることなどを禁じている。 唐津市政治倫理審査会は8月、一連の坂井市長の行為や政治姿勢を「条例違反」とする報告書を決定。これを受け、坂井市長は8日の市議会で、任期満了に伴う来年1月29日投票の次期市長選には立候補しない考えを表明した。しかし、任期満了を待たずに辞職を求める声が上がっている。 =2016/09/13 西日本新聞=
唐津市長を書類送検 政治資金規正法違反の疑い
2016年9月13日03時04分 シェア 5 ツイート list ブックマーク 0 メール 印刷 Click Here! [PR]
佐賀県唐津市の坂井俊之市長(55)=3期目=が代表を務める自民党支部が、企業・団体からの寄付を市長の個人後援会に全額寄付していた問題で、佐賀県警は12日、坂井市長を政治資金規正法違反の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、容疑は、市民の告発を昨年受理した2013、14年の政治資金に対するもの。 坂井市長が代表を務める党支部(昨年12月解散)は、両年に企業・団体から受けた寄付の全額計486万円を市長の個人後援会に寄付していた。告発した市民側は、これが実質的な迂回(うかい)献金に当たり、政党や政治資金団体以外への企業・団体献金を禁じた政治資金規正法違反の疑いがあると告発した。また、党支部が14年に木材の協同組合から受けた10万円の寄付も、組合が市から補助金の交付決定通知を受けて1年以内に行われ、同法違反の疑いがあると告発した。 こうした問題について、条例の規定数以上の有権者の署名を受けて審査を始めた市の政治倫理審査会は8月下旬、政治倫理基準違反とする報告書を提出した。坂井市長は今月8日、来年1月の次期市長選には立候補しないと表明したが、「(市政の流れ、課題を踏まえた)総体的な判断だ」と説明し、引責との見方を強く否定した。