利休「花入れ」で新作能 小田原大使・杉本さん企画 来月熱海で
小田原ふるさと大使を務める現代美術家の杉本博司さん(68)が企画・監修する新作の能「利休−江之浦」が2月12日、「MOA美術館能楽堂」(静岡県熱海市)で行われる。
物語は、茶人・千利休が箱根湯本で伊豆韮山の竹を取り寄せ、1590年ごろに「花入れ」を制作した史実を踏まえたもの。
本物を手に入れた杉本さんが「利休が『腹のぼてたような』と表現した花入れの話を能にしよう」と発案した。舞台には小田原市の地名から「江之浦」と名付けた花入れも登場するという。
幼いころ家族でよく伊豆を旅行したという杉本さんは「旧東海道線を走る湘南電車に乗り、トンネルを抜けた先に広がって見えた真鶴などの地平線が最初の記憶。僕の意識の故郷」と話し、今もこの地にひかれ続けている。
今秋には、「杉本芸術」を体感できる施設としてギャラリーや能舞台などを備えた文化施設「江之浦測候所」(同市江之浦)が開業する予定。
能の公演は午後2時から。全席指定で、8千円以上。
問い合わせは、公益財団法人小田原文化財団電話03(3473)5235(平日午前11時〜午後5時)。
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