F1層
とりわけF1層は消費意欲が旺盛で、新しいトレンドにも敏感なことから、多くの企業・マスコミの関心を集めてきた。海外旅行やブランド品を好み、自己投資を惜しまない。キャリアアップや子どもの教育にも熱心。ネットに関心が強く、口コミサイト、ファッションサイト、通販サイトを好む。こうしたイメージで語られることが多いが、同世代の意識調査を継続的に実施している「M1・F1総研」(株式会社メディア・シェイカーズ内)の調査(2008年8月発表)には、一部に疑問を投じる結果が出ている。M1層を含め、この世代は「格差」拡大による購買力の分散が顕著で、全般には「モノを買わない」傾向にあるという。その分、未婚・既婚を問わず貯蓄志向は上昇。その要因として、「将来に対する不安」「低い上昇志向」「固定化された人間関係」「漠然とした結婚意識」「インターネットへの依存」があると分析されている。
- A層 職業:外資系、医師・会計士など専門職。
民営化(小さな政府)方向への必要性は感じているが、これまでの実例から鑑みて批判的な立場を取っている。
エコノミスト、大学教授、マスメディア(テレビ)、勝ち組企業、ホワイトカラーなど。IQが比較的高いとされる。 - D層 職業:経営者、商工会・建設業など自営業者。
構造改革に否定的で、IQが比較的低い層。
既に失業などによる痛みを受けているため構造改革に恐怖を感じている層で構成されている。 - C層 職業:教師、公務員、上場企業正社員。
構造改革抵抗守旧派。IQ(EQ・ITQ)が比較的高く、構造改革に否定的。
これ以上の分析は無いとされる。
- B層 職業:主婦層、若年層、シルバー層。
IQが比較的低く、構造改革に中立的および肯定的。
主婦層、若年層、高齢者層、具体的なことは分からないが小泉総理のキャラクター・内閣閣僚を支持する層など。
B層とは、小泉政権が郵政民営化の広報のために作成した企画資料において、「IQが低いため具体的なことはよく分からないが、小泉純一郎のキャラクターを支持する層」のことを指す。
概要
広義には政策よりもイメージで投票を行う層を指し、ポピュリズム政治に騙されやすい層を意味する。
そのため、インターネット上では政治に疎く感情で動く層を揶揄する目的で使われてはいるが、本来の意味とはかけ離れた使い方である。本来は下記のように構造改革に対する向き合い方を指している。
階層分類
IQの語を引き合いに出して国民を分析しているため、“支持層や失業者など主権者である有権者を頭が悪いと馬鹿にしている”、”IQの持つ本来の意味を「頭の良さ」と結びつける前時代的誤解に囚われた表記だ”と批判もされている。