佐賀空港、新愛称「九州佐賀国際空港」導入 LCC誘致狙う
佐賀県は1月16日、管理する佐賀空港の愛称を「九州佐賀国際空港」に変更した。1998年7月28日の開港以来使用してきた「有明佐賀空港」から愛称を変更することで国際線を中心に誘致し、LCC(低コスト航空会社)の拠点化を図る。

佐賀空港の新愛称導入式典で行われた巨大絵の除幕式(同イベント広報事務局提供)
LCC誘致推進

佐賀空港の新愛称導入と同時に除幕された巨大絵(同イベント広報事務局提供)
佐賀空港は2000メートル滑走路(RWY11/29)が1本の地方管理空港。現在国内線は全日本空輸(ANA/NH)の羽田線が1日5往復、春秋航空日本(SJO/IJ)の成田線が1日1往復で、国際線は春秋航空(CQH/9C)の上海(浦東)線が週3往復、ティーウェイ航空(TWB/TW)のソウル(仁川)線が週3往復となっている。
機材は、各社とも小型機のボーイング737型機やエアバスA320型機を投入。また、ANAが貨物便を週5往復運航している。
佐賀空港の2014年度利用者数は55万96人で、このうち外国人は約3万人。佐賀県では2024年度までに4倍の約12万人を目指す。

専任コンシェルジュに就任した「ペッパー」
県は佐賀空港を「九州のゲートウェイ空港」として認知してもらえるよう、新愛称を導入。これを契機に、国際線を中心としたLCC誘致を推進する。
16日に開かれた新愛称の導入記念イベントでは、県出身のアーティストのミヤザキケンスケ氏と100人以上の子供が制作した巨大絵の除幕式が開かれ、人型ロボット「ペッパー」が空港の専任コンシェルジュに就任した。
滑走路2500m化検討も
佐賀県は訪日客12万人実現に向けてロードマップを策定しており、2015年度から18年度を第1ステージ、2019年度から24年度を第2ステージ、2025年度以降を第3ステージと設定。訪日外国人12万人を目指す2024年度までには、新路線開設や増便により、上海線が週5往復、ソウル線が週5往復、杭州線が週4往復、台湾線が週5往復、香港線が週4往復の就航を想定している。また、2025年度以降はこれら5路線を多頻度化し、東南アジア・南アジアを結ぶ路線を誘致する計画を策定している。
国内線旅客便についても、2018年度までに羽田線を1日6往復、成田線を1日2往復に増便し、関西線を1日2往復で新設することを想定。2024年度までには、羽田線を1日7往復に増便し、名古屋路線を1日1往復で開設を目指す。
一連のロードマップ実現に向け、駐機場や旅客ターミナルビル、駐車場の拡張を進める。2024年度までに、現在4スポットある駐機場を6スポットに、国内・国際線ともに搭乗待合室と保安検査場を現在の1機分から2機分に、チェックインカウンターを3社分から5社分程度に増やす。また、駐車場も現在の約1600台から約1.4倍の約2300台に拡張する。
滑走路についても、現在の2000メートルを2500メートルへの延長を検討する。2018年度までに必要性や効果などの調査・検討を始める。

佐賀空港の平面図(県の資料から)
以上引用
日本が生き残るための産業、それは観光、
そして、観光のためには空港、
気づき始めた?