10日午後2時5分ごろ、大阪市生野区勝山北3の喫茶店兼住宅の2階和室で、住人の継父(77)と娘(61)とみられる男女の遺体が見つかった。室内には「介護に疲れた」という内容の遺書とみられるメモが見つかった。府警生野署が身元確認を急いでいる。
同署によると、男性は電気コードで首をつり、女性は男性の足元でうつぶせに倒れていた。女性に目立った外傷はなく、司法解剖して詳しい死因を調べる。広告チラシの裏に書かれたメモは継父の名前で書かれ、親族の連絡先も記されていた。
近所の女性が10日昼、「2人の姿が2週間くらい見えない」と生野署に通報した。継父の弟(64)によると、継父は2008年に妻と死別。長く体調が悪かった娘の面倒を1人で見ていた。「自分も胸が悪い」と話していたという。弟は「将来を悲観したのだろうか」と語った。【大島英吾、遠藤浩二】