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道なき道 7大陸駆ける…堺・北田さん4戦完走

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道なき道 7大陸駆ける…堺・北田さん4戦完走


◇砂漠や氷河 200~500キロマラソン

 大自然の中の道なき道を行く過酷なレース「世界七大陸アドベンチャーマラソン」に、堺市北区の北田雄夫たかおさん(31)が挑み続けている。参戦後、1年あまりで7大陸中、4大陸の大会に出場。残りの3大陸でも完走を誓う。(吉田誠一)

 中学時代に陸上競技を始め、近畿大陸上競技部ではリレーメンバーとして日本選手権の400メートルリレーで3位に入賞した。ただ、目指した実業団入りはかなわず、卒業後は化学メーカーに就職。会社勤めの傍ら、陸上を諦めきれずに走り始めた。

 2011年の第1回大阪マラソン、13年の京都・丹後100キロウルトラマラソンなどに出るうち、マラソンのとりこになった。「誰もやっていないレースで勝負したい」と探すうち、200~500キロあまりを長駆する「アドベンチャーマラソン」に行き着いた。

 昨年6月、中国・ゴビ砂漠の大会に初出場。250キロを1週間かけて走った。

 4か月後には、チリ・アタカマ砂漠へ。標高3200メートル、気温45度の250キロを駆けた。「コースが、最後は地獄に見えた」と振り返る。

 今年は、日本人初の2大会に挑戦した。5月は、オーストラリアの521キロを10日間で走る世界最長の「ザ・トラック」。疲れがたまり、最後の131キロは走ったり、歩いたり。それでも懸命に進み、10位に食い込んだ。8~9月は、アイスランドで火山地帯や氷河を駆ける250キロに出場し、3位に入った。

 どの大会でも、食べ物や寝具など約7キロ分を入れたリュックを背負う。体重は1回のレースで5、6キロ減る。

 心強いのは、広がる支援の輪。練習時間を増やしたいと昨年6月のレース後に化学メーカーを退職したが、大学の卒業生がいる京都の食品メーカーの招きで今年8月に就職。練習に励みながらレースにかかる費用の一部を援助してもらい、ウェアやシューズなどは、別の企業から提供を受けている。

 平日は2時間、休日は朝から夕方まで走り込む。残り3大陸のレースは、来秋までに走破する予定だ。「過酷なレースだからこそ、達成感も大きい。見る人を勇気づけられる走りをしたい」と話す。

 出場レースの様子は、北田さんのサイト(http://takaokitada.net/)で閲覧できる。


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