静岡県は24日、勝手に知事印を押した許可書を交付するなどした下田土木事務所維持管理課の副班長級の男性職員(38)を減給10分の1(2カ月)にする懲戒処分をした。酒気帯び運転で物損事故を起こした建築安全推進課の主査の男性職員(53)も停職6カ月にした。
県によると、下田土木事務所の職員は2014~15年度、取り扱った道路や港湾などの占用許可申請計14件について、上司の決裁を受けずに知事印を押した許可書を交付した。他の文書に紛れこませるなどして押印したとみられる。
別の占用許可申請計9件についても、申請の日付を改ざんして決裁の手続きをした。
職員は「処理が遅れ、申請された期間に間に合わせるためだった」などと説明しているという。県は「不許可にする内容の申請を許可したケースはなかった」としている。
建築安全推進課の職員は休暇中の2月4日朝、静岡市内で自分の乗用車を酒気帯び運転して追突事故を起こし、静岡中央署に現行犯逮捕された。同5日付で静岡簡裁から略式命令を受け、罰金30万円を納付した。
静岡新聞社